【事業報告】2019年度日本語ボランティア・ブラッシュアップ講座(第1弾)
ブラッシュアップ講座・第1弾
「みんなの『好き』『得意』を生かした活動デザイン」(報告)
2019年度「日本語ボランティアブラッシュアップ講座」第1弾は、10月22日、東京大学教養学部非常勤講師渋谷実希氏を講師にお迎えし、「みんなの『好き』『得意』を生かした活動デザイン」と題して、学習者やボランティア自身が好きなこと・得意なことから教室活動のアイディアを考えるというテーマに取り組みました。
講座は、パーティ形式の自己紹介で始まり、知り合った受講者名をお題にしたビンゴゲーム、自分の好きなことをテーマにしたおしゃべりタイムと続いて、皆さんがすっかり打ち解けたところで本題へ。
近年、日本語教育が言語知識(語彙、文法…)中心から行動(旅行、育児…)中心へ大きく変化していること、また学習者に対する考え方も単なる言語習得者から社会的に行動する社会的存在へとシフトしているという流れのなかで、日本語の教え方、学び方、学習成果についても「日本語で何がどれだけできるか」=CAN DO という指標・尺度で見ていく必要があるという本日のテーマの背景が紹介されました。
後半、ワークショップ形式で、各自それぞれの経験や強み、好きなことを書き出し、その中から授業で使えそうなテーマを選び出す、さらにそのテーマに必要な日本語をピックアップしていくという作業をしました。気がつけば、最後に出来上がったものは、各自オリジナルの授業プランになっていました。お互いのものを見せ合ったらユニークなアイディアがいっぱいで、組み合わせればいくらでも魅力的な授業ができそうな気がしてきました。
渋谷講師の快適な話のテンポとスマートな進め方に、あっという間の2時間でしたが、受講者のひとり一人が「自分でもできるかも…」という自信につながる何かをいただいたブラッシュアップ講座でした。