【事業報告】2017年度 日本語ボランティアのためのブラッシュアップ講座(第1弾)
ブラッシュアップ講座・第1弾
「初級の教え方の引き出しを増やそう~学習者の自己表現を大切に~」(報告)
2017年度「日本語ボランティア・ブラッシュアップ講座 第1弾」(主催:なか国際交流ラウンジ)は、9月1日、8日の2日間、講師に一橋大学大学院特任講師の渋谷実希先生をお迎えして「初級の教え方の引き出しを増やそう~学習者の自己表現を大切に~」のテーマで、教え方の工夫や日々の教室活動を豊かにするポイントついてお話しいただきました。
1日目は、自己紹介の活動からスタート。名刺交換型や好きな数字を織り交ぜた自己紹介など、受講者も実際に体験して、それぞれの活動の強みや弱みを理解しました。学習項目から応用活動を考えるワークでは、学習者の背景や日本語を使う場面にあわせること、お互いが知りたいと思う気持ちが学習者の自己表現につながることなどを学びました。
2日目は、好きなおにぎり具材や横浜のおすすめスポットの合った人で集まったり別れたり、ゲーム感覚で活動体験をしているうちに、みごとにその後のグループ分けができてしまいました。学習者の自己表現を活性化するポイントとして「真正性」「関連性」を意識することの重要性を学び、さらにタイ文字の成り立ちのルールを探すワークなどを通して、自分で考えたり発見したりすることが教わるより忘れにくく、楽しくて学ぶ喜びがあることを、身をもって体験しました。
※「真正性」:その学習者が実際に使う可能性が高い表現かどうか
※「関連性」:その学習者が自分の生活や興味に関連する内容だと感じられるかどうか
渋谷実希先生の快活で楽しい講義の進行にぐんぐん引き込まれ、あっという間のそして実り多い2日間でした。受講者アンケートには紹介していただいた活動をどんどん教室活動に取り入れていきたいとの声が多数ありました。
前のページへ戻る