【事業報告】2017年度 日本語ボランティア入門講座
入門講座
『自分の思っていた「日本語ボランティア」の考えを全く変えてくれた講座でした。私は日本語を教えるということで肩に力が入っていましたが、そうではなく相互に学びあうと知り、楽しみになりました。』これは受講者アンケートからの抜粋ですが、まさしくこの講座の目指すところでした。
なか国際交流ラウンジ主催の日本語ボランティア入門講座は、日本語の教え方を学ぶというより、同じ地域にどんな外国人が住んでいるかを知り、その方々を「共に社会を作る一員」として迎え、「人財」(人は財産)ととらえ、互いにどんな思いや考えを持っているか交流を通じて「対話」する、このようなことを大切にしています。この講座の前半でボランティアとしての在り方と外国人の状況について学び、後半では、「対話」のために外国の方とどうコミュニケーションをとるか、どんなリソースがあってそれをどう生かすかを、具体的に学びあいました。
「日本語」はどんな言語か改めて考えてみると大変面白いものです。その面白さと、外国の方にどんな話題でどんなことを話してもらうかを工夫する楽しさがボランティア活動の原動力です。そうして知り合った人々とのつながりがボランティア活動を支えているだけでなく、外国の方々が地域に出ていくきっかけにもなっています。
受講者からこんな感想もいただいています。
『日本語自体の視野も広がりましたし、日本語だけでなくふだんのコミュニケーションや生活の輪も広がる気がして楽しかったです。』
『何気なく使っていた日本語や文字に目を向ける必要があること、「やさしく」表現することが大切だが意外と難しいこと、相手が望んでいることをくみ取って十分話してもらえるように工夫してこちらは演説しないなど、知りたかったことでした。』
『日本語教室の重要性もわかり、外国人住民の生の声も聞けて、大変よかった。いろいろな教材や素材の紹介もあり、とても有意義な講座だった。まずは一歩、学んだことを生かせるよう努めたい。』
いざ、日本語ボランティアデビュー! 頑張ってください。
第1回~3回 嶋田和子氏
(アクラス日本語教育研究所代表理事) テーマ:「地域日本語教育事情」 「日本語っておもしろい」 「生活場面・やり取り重視の日本語支援」他
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第4回~6回 岩田一成氏(聖心女子大学准教授)
テーマ:「外国人住民の声をきく」 「コミュニケーションのための日本語文法」 「実践!生活密着型の日本語支援」 |
第7回・8回 村上まさみ氏
(神奈川県立国際言語文化アカデミア講師) テーマ:「教材を見つける力、使う力」
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