【事業報告】平成28年度 日本語ボランティアブラッシュアップ講座第2弾
平成28年度 日本語ボランティアブラッシュアップ講座第2弾
「『みんなの日本語』活用術!」(報告)
11月30日に「日本語ボランティアブラッシュアップ講座」本年度第2弾が、なか国際交流ラウンジで開催されました。テーマは「『みんなの日本語』活用術!」、講師の吉田聖子氏(地域人材育成コーディネーター、朝日カルチャーセンター地域日本語教育講師)から、初級日本語学習者への学習支援テクニックの極意を伝授していただきました。
「古くから日本語の教科書として幅広く使われている『みんなの日本語』ですが、学習者の学習目的や関心に合っていないと、いくら練習してもすぐに忘れてしまう」「教科書に沿って学習するより、学習者自身の話題や興味のあることがらを会話のテーマに取り上げて学習するほうが、学習したことが記憶に残りやすい。例えば美容院や歯医者の電話予約や銀行や区役所の書類で見る漢字など、すぐに使えることを覚えて帰り、実際に使ってみて役立つことが分かればうれしいし学習意欲にもつながる」「地図とカレンダーがあれば初級日本語のほとんどの項目が学習できる」「街の中、カバンの中にもたくさんの会話のネタがある。」「支援者は教えるというより相手が知りたいことに答える、しゃべりすぎず忍耐強く待つ」などなど授業の進め方、日本語ボランティアの姿勢をもう一度見直したくなるヒントが次々に紹介されました。
最後に、「『みんなの日本語』は、作成者が授業をするとき、1冊目を学習している間は授業中教科書を開かない」との衝撃的なひとことで、講座が締めくくられました。
もっともっとたくさん教えていただきたいと思うくらい内容の濃いあっという間の2時間でした。